まだ暖かいのに、息してない。
旦那が呼吸を止めて、1分、2分、3分…
看護士さんは、先生を呼んできますと言って出て行った。
もしかしたら、突然「ふぅーーー!」とか言って息を吹き返すんじゃないかと思ってずっと手を握っていたけど、
旦那が呼吸を始めることは2度となかった。
だんだん時間が経つにつれて、これだけ息止まってたらもう無理だよね、とか、
心臓にこれだけ血がいかない時間があったらもう、、とか少し冷静に思った。
でも、さっきまではとてもとても苦しそうだったから、少しだけ、ほんの少しだけホッとした。
涙がつーっと一筋だけ流れていたから、拭いてあげた。
目を閉じてあげようと思ったけど痩せすぎているのが無理だった。
まだ手も首もあたたかい。
お疲れさま…よく頑張ったね。
と、なんで??生きて帰るって言ったのに嘘つき!という気持ちが混ざって複雑な感じ。
20分ほど経ってもまだ先生は来なくて、何で思う存分話しかけたり、チュッチュしたり手を握ったりした。
手がだんだん冷たくなってきて、「あー、人はこんなにすぐ冷たくなるのか…」と思った。
首に触れると暖かかったのが救いだった。
ふと、お義父さんお義母さんに連絡していなかったことに気がついた。