旦那の死まであと1日①
付き添い日。
金曜日だったこともあり、午前中は息子を保育園へ送り、家で少し自分の仕事をこなす。
休みをもらったとはいえ、やっておきたいことがあったし、今は週の半分はテレワークだから、家でも仕事をする環境は整っていた。
でももしかしたら…病院のこと、旦那のことを考えたくなくて、無理にやらなきゃと思い込むことで逃げていたのかも。
仕事を休んでくれた父に車で送ってもらい、病院へ。
泊まり込みになるから、母はしきりに甘えん坊な息子を心配していた。
2歳になったばかりの息子は、人一倍甘えん坊でママっ子だ。
遊びによほど夢中になっていない限りは、家でママがトイレに行くと必ず追ってきてドアを開けるw
やめてよー!と言うと、笑いながらドアを閉めるふりをして、また、バッ!とドアを開けて笑ったりしている。
たまにうっかり鍵をかけてしまっていると開かないので、廊下に転がって泣く。。
保育園に行く時もそう。
同年代の他の子がママにバイバイしている中、1人だけごねるごねる。泣くことも少なくない。
そんなだから母は夜のことをとても心配していたのだと思う。
そんなこんなで病院に到着。
すでに、旦那の両親と弟は到着していて、私が15階の病棟に上がると、見るからにどんよりした雰囲気の3人の背中が待合室の中に見えた。
待合室は一面がほぼガラス張りで新宿の高層ビル群が一望できて、気持ちの良い部屋で、
金曜日は天気がとても良かったこともあって、どんよりした3人が不釣り合いだなーとか、どうでもいいことを思ったのを覚えてる。
病院についた段階では、旦那は眠っていた。
昨日からすごく痛がっていたから、強い痛み止めに変えたらしく、そのせいもあるとのことだった。
私はある理由があって義弟には会いたくないと思っていたので最初の挨拶の時は目も合わせなかった。
コロナ対策で面会はPCR陰性が判明している私を除いては1人ずつ、最大10分までと決まっていたので、お義母さんから順番に、面会をすることになった。